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《ダイヤモンドとエシカル、SDGs 》vol.2 天然ダイヤと人工ダイヤ、環境破壊

《ダイヤモンドとエシカル、SDGs 》vol.2 天然ダイヤと人工ダイヤ、環境破壊

 サムネ写真はエシカルコスメのアンバサダーをしていた際の写真です。エシカル消費について、長らく携わってきましたので、多くの方に身近に感じていただけるように発信できたら嬉しいです

 今回は環境破壊とダイヤモンドについて。「環境に優しいダイヤモンド」をうたった人工ダイヤモンドを見かけるようになりました。ダイヤモンドが環境破壊なのかについてまとめておきたいと思います。

 

天然ダイヤモンドと大規模採掘

地中深くに埋まったキンバーライトと呼ばれる母岩から、または漂砂鉱床と呼ばれる鉱物の地層から採掘されますがどちらも大規模採掘となります。

図2: キンバーライトパイプからの採掘イメージ
出典: Diamonds for peace「環境破壊」
https://diamondsforpeace.org/environmental-destruction/

最近、採掘を行う企業はISO14001 (環境マネジメントシステムに関する国際企画)を取得し、ダイヤモンド採掘によって環境に悪影響がないよう取り組みを行なっています。

このような採掘現場は一か所に集中しているため、企業による統制が効きやすいという点もあります。

ただし、ISO規格には環境パフォーマンスの評価に関する具体的な取り決めがないため、企業が自主的にできる範囲で行っているというのが現状です。

 

川底の砂利から手作業でダイヤモンドを探す方法

もっとも原始的な方法です。一見環境に優しく見えます。しかしながらこれらに携わる団体は零細企業であり、継続的に環境を保全する体力がありません。掘られた人工池もそのまま、そのような土地は農業用にも使用できず現地の貧困を加速させます。

紛争ダイヤモンドを扱った映画『ブラッドダイヤモンド』でも見られる光景ですが、映画内ではこれらを管轄する組織はシエラレオネの反政府軍、武器の購入のために不当労働によってダイヤモンドを採掘していたシーンが見られます。

人権問題とダイヤモンドについては、私の中で大きなテーマなのでまた別途書きますね。

 

人口ダイヤモンドは本当に環境に優しいのか

上記を踏まえラボで誕生する「人工ダイヤモンド」が地球に優しいとうたわれました。しかしながら、ラボでの人工ダイヤモンド生産にはたくさんのエネルギーを使用することも事実で、厳密には環境負荷がゼロになるわけではありません。大量の二酸化炭素の排出も危惧されます。

 

私自身は、唯一天然ダイヤモンドのもつ「希少性」、長期間下がらない資産価値やファッションとしての価値、

ファストファッションと対極にあるスローファッションとしての価値は、エシカル消費の観点で天然ダイヤモンドを選択する十分な理由だと考えています。

天然ダイヤモンド、人工ダイヤモンドを身につけるにせよ、製造過程を知り、自分で意思を持って選択するということがエシカル消費であると考えます。

  

出典: Diamonds for peace「環境破壊」
https://diamondsforpeace.org/environmental-destruction/

出典:HATCH

https://shizen-hatch.net/2021/07/22/diamond/

出典:ラボグロウンダイヤモンドは本当にエシカル?

https://news.yahoo.co.jp/articles/396f85bb7bce07508d3247be4d8cd92bbc0641f5

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